全日本のスーパーヘイト(41=本名平井伸和)が5月29日に急性硬膜下血腫により開頭手術を受けた件で、同じ悪役軍団ヴードゥー・マーダーズの総帥TARU(46)が1日、都内で会見し、試合前に暴行したことを明かして無期限の出場自粛を発表した。

 2人は5月の九州シリーズでビジネス上のトラブルが発生。29日の神戸大会の試合前に控室で口論となり、TARUがスーパーヘイトを数発殴打したという。

 スーパーヘイトはKENSO(36)との試合後、控室で体調不良を訴えて嘔吐(おうと)、病院に搬送された。TARUは「結果的にこうなってしまった。殴った後に和解して、セコンドにもついたのに。深く反省しています」。現場には他にもレスラーがいた。他にも手を出したレスラーがいるかについて、TARUは「興奮して、何も覚えていない」と説明した。

 全日本はTARUの出場自粛を取りあえず受け入れ、取締のカズ・ハヤシ(38)などが現場にいたレスラーに事情聴取を行っている。全日本の内田雅之取締役は「TARUの行為が直接的な原因かは定かではない。決定的に成れば、我々の(レベルの)話ではなくなるので、慎重に判断したい」と話した。