<新日本プロレス:ロード・トゥー・キングダム~バトル・クリスマス~>◇24日◇東京・後楽園ホール

 6月4日の京都大会で井上亘の原爆固めを受けリング上で動けなくなり、中心性脊髄損傷と診断され欠場中の中西学(44)が203日ぶりにリングに登場、あいさつをした。ファンの大中西コールの中、涙ぐみながら登場した中西は、マイクを握り「早くリングへ上がりたい。けがしてわかったのは、今まで大変なことをやっていたんだなということ。まだアスファルトの上を軽く走るくらいですが、中西学の帰ってくるところはリングしかありません」と話した。

 中西の気持ちを後押ししているのは、坂口征二相談役(69)の「レスラーはやっぱりリング。リングに上がれ」という言葉。日常生活を送れるようになってから、東京・野毛の新日本道場のリング上がって感触を確かめて手術を決意した。10月7日に手術を受け、現在は試合復帰を目指してリハビリを続けている。「手術の次の日から歩けた。リングに上がっても恥ずかしくないものを作り上げて、1日でも早く復帰したい」。坂口相談役は「責任感の強いやつだから、あせっていた。まだ若い、あせることはない」とエールを送った。