WBA世界バンタム級王者亀田興毅(24=亀田)がメンチ切りと張り手で無敗挑戦者に宣戦布告した。31日、東京・日本武道館に控えたWBA世界スーパーフライ級とのダブル世界戦に向けた調印式は29日、東京ドームホテルで行われ、2度目の防衛戦の相手となる同級7位ダビド・デラモラ(23=メキシコ)と初対面。写真撮影で目を合わせると眼光鋭く接近し、目をそらした挑戦者の肩を左手で押して挑発するパフォーマンスで対戦ムードを盛り上げた。

 興毅に挑戦するデラモラはインテリボクサーらしく平常心を崩さなかった。メンチ切りされ、張り手で押されても苦笑いを続けて受け流した。メキシコ・ティファナ大でマスコミ学を専攻する学生でもある挑戦者は「私の方をずっと見ていたが、それはショーの1つで、特に何も思っていない。王者の印象も特にないね」と口にした。