WBC世界ライトフライ級4位井上尚弥(20=大橋)が最速世界王座へ、一石二鳥のスパーリングパートナーを得た。4月6日に東京・大田区総合体育館で、王者アドリアン・エルナンデス(29)に挑戦する。この標的に昨年挑戦した角谷淳志(28)を20日から招く。大橋秀行会長(49)が、17日に明かした。スパー強化に加え、情報収集と絶好のパートナーとなる。

 井上は井岡を1戦上回る6戦目で、国内最短新記録の世界王座奪取を狙う。これからの日本を背負う逸材。大きな期待が高まるが、大橋会長は「万全には万全を期す。ベルトを手にするまで気を抜かずにいきたい」と話す。そこで大阪から1週間、パートナーとして角谷とトレーナーの2人を招くことにした。

 角谷は昨年8月にメキシコへ乗り込んで挑戦した。4回TKO負けを喫したが、初回には右フックで先にダウンを奪った。王者も好戦的なだけに、願ってもない仮想パートナーになる。さらに肌で感じた情報を収集できる。ビデオ分析はしているが、実体験を聞くことで分析を確認、修正、新たな弱点も発見できる。井上も「いろいろと聞いてみたい」と話すなど、心強いパートナーになる。【河合香】