見えてないの? いや、見えてんのかい。
西前頭二枚目の一山本(32=放駒)が、結びの一番で大関琴桜(28=佐渡ケ嶽)を破って2勝目を挙げた。
立ち合いで横を向かされたが、土俵際で耐えた。大関に向かって何度もぶつかっていく真っ向勝負。
前日は同じ結びの一番、同じ大関の霧島を押し込んだが、足がそろってはたき込まれた。この日の土俵際は腰を落として形をつくって押し出した。
「しっかり我慢できた。最初は上ばかりをついていたけど、ハズに入って力がこもった。土俵際もひざも曲がっていてよかったと思います」
前日の反省を生かした見事な白星だ。
霧島戦では最後の塩を取りに行く際に、結びの一番にかけられた懸賞金の束が目に入った。「目に入っちゃった。土俵にお金は落ちていなかったー。カァー」と悔やんでいた。
連日の結びで、この日も懸賞金はごっそり。取組同様に、前日の反省を生かしたのかと思いきや…。
「(最後の塩で)みちゃダメだと思ったけど、みえちゃった。でも変に意識するぐらいなら、もう見ちゃおうと。ガン見しました」とにっこり。
「仕事なので、お給料をたくさんもらえるのは頑張った証拠です。はい」と美容力士として名高いもちもちのお肌をキラリを光らせていた。【益田一弘】

