<全日本:大阪大会>◇27日◇大阪・ボディメーカーコロシアム

 大森隆男(44)が、4年連続11度目の出場でチャンピオン・カーニバル(CC)初優勝を飾った。昨年Vの秋山準(44)と優勝決定戦で対戦。互いに3試合目となった大一番で17分14秒、オノ爆弾で沈めた。猛攻をしのぎ、アックスボンバーを4発。正面、背後から、さらにカウンターで爆発させた。カウント2で上半身を起こした秋山に、最後はロープに走ってスライディング式オノ爆弾。超低空飛行の4発目で栄冠をつかんだ。

 34度目のCCは、3冠ヘビー級王者曙と潮崎が途中離脱して大混戦。「ワイルドを極める」をテーマに掲げる大森は、黒星即敗退のがけっぷちから1日3勝で頂点に立った。勝利の瞬間は「ワイルドとはあきらめないことだ」と絶叫した。

 控室では「丈夫な体で産んでくれた両親に感謝したい」としんみり。今年1月に3冠王座に挑戦したが、曙に敗北。CC優勝者となった44歳は「真っ先に挑戦する権利は手に入れているはずだ」と、再挑戦に名乗りを上げた。【益田一弘】