吉田が「戦極」旗揚げ参戦、大晦日も視野※画像クリックで拡大表示

 日本総合格闘技の顔、吉田秀彦(38=吉田道場)が27日、都内で会見し主戦場を新団体ワールド・ビクトリー・ロード(WVR)が主催する「戦極~SENGOKU~」に移すことを発表した。吉田は昨年末のトンプソン戦でTKO負けして以来、約1年総合格闘技のリングから離れていたが、「戦極」の旗揚げ戦(来年3月5日、国立代々木競技場第1体育館)に参戦が決まった。大みそかのDynamite!!出場の可能性もあり、戦う環境が整ってきた。

 すっきりした表情の吉田が明るく前向きに戦極参戦を表明した。「新しい団体で、日本の格闘技の熱をさらに上げていきたいです」。注目の対戦相手については「これまで誰とでもやってきたので、それを貫いていきたい」と、強豪外国人選手を想定したこれまで通りの姿勢を通した。

 新団体WVRが主催する「戦極」参戦を表明し、ほっとした顔を浮かべたが、ここまでの道のりは長かった。3月にUFCによるPRIDE買収が決まり、新体制での大会順延、中止と混乱が続いた。10月に突如として前PRIDE職員が一斉に解雇される異常事態。PRIDEは消滅し、これまでPRIDEの顔、日本総合格闘技の雄として活躍してきた吉田にとっては、活躍の場を失う窮地に立たされていた。

 次々にPRIDEの主力選手がUFCなどへ移籍していく中、吉田は沈黙を守り、吉田道場で子供への柔道指導に専念してきた。そして、ようやく戦う環境が整い、この日の吉田は年末の大会へも積極的に触れた。「ほかからオファーがあれば…。一番早く声を掛けていただいたのがWVRでしたので、ここでやっていくと思います。ただ、しばりはない。オファーがあれば考えたい」。会見に同席したWVRの関係者も「希望があればどんどん他の大会にも出てもらいたい」と後押しした。

 年末は「やれんのか!

 大晦日

 2007」でのヒョードル戦、Dynamite!!では秋山戦と、吉田を中心にビッグカードの可能性が話題になっており、格闘界も年末を前に活気を取り戻しつつある。[2007年11月28日8時17分

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