関脇照ノ富士がうれしい初優勝で大関昇進に当確ランプをともした。1敗差に8人がひしめく43年ぶりの大混戦の千秋楽。照ノ富士は、前頭6枚目碧山相手に立ち合い右四つに受け止めると左まわしを引いて万全の寄り切りで3敗を守った。同じ3敗の横綱白鵬が日馬富士との横綱対決で寄り倒され4敗目。同じモンゴル出身で同部屋の先輩でもある日馬富士の援護射撃も受けた照ノ富士は、歴代3位のスピード記録となる初土俵から25場所での優勝を決めた。

 4敗で優勝の可能性があった6人は前頭8枚目高安、同10枚目勢、同11枚目魁聖、同14枚目嘉風の平幕勢が全敗。日馬富士、琴奨菊との大関対決で寄り切った稀勢の里が勝った。

 小結逸ノ城は前頭11枚目魁聖を寄り切って8勝7敗とした。

 左膝のけがで先場所を途中休場し、初日から6連敗など苦しんだ前頭9枚目遠藤は同14枚目旭天鵬を寄り切って6勝目を挙げた。

 3賞は照ノ富士が3場所連続3度目となる敢闘賞。殊勲賞、技能賞は該当者なし。

 十両はモンゴル出身の鏡桜、幕下は高木、三段目は相山、序二段は栃乃島、序ノ口は奇手・居反りを得意とする宇良が優勝を果たした。