11月に急逝した日本相撲協会の北の湖理事長の後を、八角親方が継ぐことが決まった。

 広報部長や協会ナンバー2の事業部長など要職を経験し、理事長としては若い52歳の協会トップの誕生に、角界からさまざまな声が上がった。

 理事の中では43歳と最年少で、総合企画部長などを務める貴乃花親方(元横綱)は「(自分の)持ち場でしっかりやるだけです」と表情を引き締めた。審判部副部長の藤島親方(元大関武双山)は「北の湖理事長が築いたものを受け継ぎ、相撲界一丸となって頑張っていく」と決意を述べた。

 理事会では、早急に後継を決めようとする流れに慎重な姿勢を見せた理事もいたという。審判部長の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「協会を早く安定させる必要はあるが、焦って決めても仕方ない」と話した。