大相撲の大関照ノ富士(24=伊勢ケ浜)が24日、大阪・堺市での合宿を打ち上げた。最後の稽古は幕内宝富士、十両誉富士を相手に22戦全勝。けがを抱える両膝は万全ではないものの、しっかり腰を落としてからの攻めに鋭さが戻ってきた。約2週間の合宿前半はスタミナ面に不安を見せたが、最高50番近く番数をこなすうちに息も保つようになった。連日ジムでトレーニングも消化し「結構鍛えられた。膝も良くなってきた。いい稽古ができた」と満足げに振り返った。

 夏場所では大関史上ワーストの13連敗を喫した。2度目のかど番となる名古屋場所(7月10日初日、愛知県体育館)へ、さらに状態を上げていくつもりだ。「親方がいいと言えば出稽古にも行きたい」と、栃ノ心や魁聖ら右四つのパワー力士と肌を合わせたい願望もある。かど番脱出へ、準備を尽くして態勢を整える。