東前頭筆頭隠岐の海(31=八角)が、2日連続となる4個目の金星を獲得した。横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)と左四つになると、機を見て巻き替えを狙い、右をねじ込んで最後は寄り倒し。「思い切って行くしかないんで。お客さんが沸いてくれて良かったですね」とほおを緩めた。

 日馬富士戦は3連勝としたが「自分は挑戦者ですから、負けても文句は言われない。そう簡単に勝てないですよ」と、おごりはない。「欲張らず、今日一日という気持ちでやれば、いい方向に行きますよ」と話した。

 初日に綱とりの大関稀勢の里、2日目に横綱鶴竜と、上位を次々と破り、まさに主役級の大活躍。「そうっすね。…『そうっすね』って(笑い)」と謙遜したが、波乱が続く土俵の中心にいるのは間違いない。