2年ぶりに味わう横綱戦は完敗だった。遠藤は日馬富士の強烈なのど輪で起こされ、あえなく土俵を割った。「(立ち合いが)良くなかった」。先場所の隠岐の海に続く「4日連続の大関以上の撃破」に挑んだが、横綱にははね返された。

 ただ、今年60勝目を挙げた、けがの苦しみを知る日馬富士は言う。「本人の成績が彼の力を示している。偶然はない。勝っているということは、力をつけているということですよ」。

 序盤を終えて、3勝は全て大関から。遠藤も「結果だけ見ればいい」と言う。今日6日目も横綱戦。白鵬に挑む。勝ち越せば、悲願の新三役が見えてくる今場所。「頑張ります」と、短い言葉で決意を示した。