関脇高安(27=田子ノ浦)の大関昇進が事実上、決まった。

 結びの一番終了直後、審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)と山科副部長(元小結大錦)が、理事長室に八角理事長(元横綱北勝海)を訪ね、高安の大関昇進を諮る31日の臨時理事会の招集を要請し、了承された。同部長によれば、審判部の意見の集約は前日から千秋楽にかけて行ったそうで「異論を挟む余地はなかったのか」の問いに「そうです。満場一致です」と答え「後ろ姿に強くなっている空気が出ている」と評価した。

 ◆大関昇進への流れ 過去に理事会で昇進が見送られた例はない。高安は今日29日に一夜明け会見、30日に「使者待ち会見」を行うのが通例。31日の名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)番付編成会議と臨時理事会を経て、正式決定する。直ちに同じ二所ノ関一門の理事と審判委員が使者として出向き、伝達式が行われる