西前頭筆頭の北勝富士(26=八角)が、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)を破って、初場所以来自身5個目の金星を獲得した。

立ち合いから右ののど輪、右のおっつけ、右の張り手と右からの攻めを中心に攻め立てた。腰を低く落として勝機を見いだし、稀勢の里の攻めにも慌てることはなかった。最後は左ののど輪で稀勢の里の上体を起こして、右の突き落としで転がした。

支度辺部屋では、冷静に取組を振り返った。「あれしかない。右から攻めないと。攻められてバタついた部分もあって、立ち合いで遅れたかなと思ったけど、自分の方が腰が低かったから残れた。右のおっつけというイメージだった」と狙い通りの相撲内容だった。

白鵬を破って金星を挙げた初場所は、4勝11敗だった。それだけに「そういうことのないように明日から気を引き締めて頑張ります」と気合を入れた。