[ 2014年6月22日7時8分

 紙面から ]

 日本協会の原博実専務理事(55)が、アルベルト・ザッケローニ監督(61)の采配ミスを認めた。コートジボワール戦とギリシャ戦の終盤に行ったロングボールを放り込む策に、慎重ながら「練習はしていない。試合展開はあるけど、それをやって勝てるメンバーも選んでいない。このチームには合っていないと思う」と断言した。

 コロンビア戦の結果次第で決勝トーナメント進出の可能性がわずかに残っているため、「今は過去を振り返るのではなく、コロンビア戦で2点取って勝利することを考えるべき。そのための準備をする」と言う。ただ、指揮官とは過去2戦の戦い方について意見交換をしており、ロングボール作戦については否定的な見解を伝えている模様だ。

 それと同時に、ザッケローニ監督を選任した責任者としては、耳を疑うような言葉も飛び出てしまった。W杯本番で采配に迷いやブレが出ているザッケローニ監督について「(W杯のような)大きな大会は初めてなので、予想どおりにいってないと感じているとは思う」と明言。そもそも、W杯未経験であることは織り込み済みで選任したはず。日本協会の強化トップの姿勢にもブレが生じている。