NMB48が大阪城ホールで行っていた5周年公演が22日、最終日を迎え、3日間で計3万人を動員した。

 3日目のファイナル公演では、山本彩(22)ら1期生の加入当初の映像も流され、1期生だけで、AKB48の楽曲「Beginner」などを披露。2期生は「桜の花びらたち」などを、3期生は「BINGO」、4期生は「Virgin love」、移籍組3人で「引っ越しました」、ドラフト1期2期の12人が「会いたかった」を披露した。

 5年の歴史をたどるようなセットリストは、メンバー60人で意見を出し合い、考えた。

 山本は「私たちも5周年。この間に卒業とか移籍とか、いろいろありました」とあいさつ。渡辺美優紀(22)に1期生代表のマイクを渡し、渡辺は「5周年にかけて(2曲目の情熱ハイウェイのかけ声で)GO! GO! 叫んでいたら、テンションマックスです!」と勢いよく跳ねた。

 続いて山本は、2期生を代表して谷川愛梨(19)を指名。谷川は「(1期生に比べて)ポンコツと言われた2期生ですが、5周年を迎えて成長しました」。3期生代表に選ばれた加藤夕夏(18)は「3期生はみんな、特技が生かされて、活躍する場が増えてきたので、5周年の年に3期生全員で飛躍したい」と元気よく語った。

 期生としては最も浅い4期生の代表は川上千尋(16)にマイクが渡され、川上千は「4期生って加入間もないって思われたままですが、でも、アニバーサリー(周年公演)も、もう3度目です。(キャリアが浅い)イメージをいい意味で裏切れるように頑張ります」と下克上を宣言した。

 そして、ドラフト1期生からは内木志(ないき・こころ=18)が「まだまだフレッシュですが、(ドラフト1期の)4人で力を合わせて進んでいきます」。7人いるドラフト2期生からは村中有基(ゆき=18)が「まだまだ入って浅いですが、今回の公演でたくさんの曲を覚えました」と成長をアピールした。

 また、AKB48からの移籍組もチームMキャプテンの藤江れいな(21)、チームB2の市川美織(21)梅田彩佳(26)と3人がいる。

 「フレッシュレモンになりたいねん」をキャッチフレーズにする市川に対し、山本が「(ドラフト生とは)違う意味でフレッシュ」と紹介すると、市川が「私たち(移籍組)は26歳もいて、おばちゃんとか言われますけど、若い子には負けないぐらい盛り上がってます」とハイテンションで声を張り上げた。

 公演終盤には、シングル曲収録の紅組、白組楽曲コーナーが設けられ、その構成、振付は、日下このみ(19)に任された。

 日下はNMB48楽曲の振付も担当するなど、裏方の仕事への興味も強く、「プロムの恋人」「最後のカタルシス」など7曲分を担当した。

 無事にコーナーが終わると「すごい…うれしい…かった…けど、1コーナーを私がやるって、プレッシャーは半端なくて…」と涙で声を何度も詰まらせながら感謝していた。