「大人AKB48」塚本まり子(38)が1日、AKB48を卒業した。東京・秋葉原のAKB48劇場で行われたチーム4「アイドルの夜明け」公演に出演。駆けつけた夫や2人の息子、ママ友らも見守る中、4カ月間のアイドル活動を終えて「普通のママ」に戻った。

 クライマックスは、涙、涙だった。この日は仕事の都合などで出演していなかった加藤玲奈(17)らがサプライズ登場。驚いた塚本は「れなちゃ~ん!」と叫び、涙を流した。「本当に、すごくキラキラした4カ月間でした。ありがとうございました」とあいさつ。最後は「まりりは、ひとまず、普通のママに戻ります」と笑い、ステージ前方にマイクを置いた。1980年10月5日、東京・日本武道館で行われた山口百恵さん(55)の引退コンサートをほうふつとさせる演出で、約4カ月のアイドル活動を締めくくった。

 この日は「上からマリコ」「アイドルの夜明け」など多くの曲でセンターポジションに立った。西野未姫(15)に耳打ちされながらセリフを叫ぶういういしいシーンもあれば、「片思いの対角線」では人妻らしく悩ましげな表情も見せた。峯岸みなみ(21)は「まりりを見ていると、大人になってもこんなに女性ってかわいくいられるんだなって思える。私たちの希望です」と話した。

 中盤のトークでは、本音も漏らした。「つらいの~。もうみんなと踊るのが最後だと思うと、つらいんだよ~」。前列で見守る夫と2人の子供たちに気づくと、メンバーたちと一緒に「ママ、頑張ってるよ~!」と手を振った。