AKB48の板野友美(21)が、グループから年内に卒業することが1日、分かった。この日公開のAKB48のドキュメンタリー映画「DOCUMENTARY

 OF

 AKB48

 NO

 FLOWER

 WITHOUT

 RAIN

 少女たちは涙の後に何を見る?」で発表。直後の初日舞台あいさつで、決断までの経緯を説明した。1期生の卒業は、昨年8月の前田敦子(21)以来となる。

 AKB48選抜総選挙上位「神8(かみエイト)」の1人、板野が電撃的に卒業を宣言した。映画の終了間際に、インタビュー場面に1人で登場。卒業について質問されると、しばし考え込み「う~ん、これって、いつ放送なんですか?」と聞き返した。高橋栄樹監督(48)から「映画公開は2月1日」と聞かされると、意を決した表情になり、語り始めた。

 「来年、私はAKB48を卒業します。2月公開なら、今年になるんですね」

 インタビュー場面は昨年末に撮影されていた。卒業は、約1年前から考えていたという。「やっぱりAKB48はすごく温かい場所で大事なんですけど、7年間やってきて、東京ドームっていう1つの奇跡がかなえられて、もう次のステップにいきたいなって」。

 衝撃の告白が流れた直後に、都内の劇場で開催された初日舞台あいさつに登壇した。「ヤダァー!!

 ともやめないで~!!」と、客席から泣き声や悲鳴が飛び交う中、涙で声を詰まらせながら「このインタビューで去年のAKBについて話しているうちに、卒業の思いが強くなって発表に至りました」と頭を下げた。「インタビューで本音が出てしまったことを秋元先生に報告したら『いいよ』って言ってもらえました。本当は編集でカットされるところでした」と、秋元康総合プロデューサーにも事後報告だった経緯を説明した。

 ただ、以前から秋元氏には相談済みで、当初から今年4月のコンサートでは表明する予定だった。「敦子の卒業に影響は受けましたけど、焦って決めたわけじゃない。今後は2人とも、お互いに頑張っていきたい」。卒業時期は未定で、具体的な話はこれから進めていく。「残り少ないAKBでの時間を楽しみたい。映画の中でメンバーはたくさん泣いているけれど、ファンの皆さんも、私たちと一緒に涙の後に未来に歩き出しましょう」。

 締めの言葉のときには、もう、涙は乾き、すがすがしいほほ笑みで観客に語りかけていた。