AKB48が今年夏、グループ史上初の5大ドームコンサートを開催することが28日、分かった。東京・日本武道館でコンサート「AKB48グループ臨時総会~白黒つけようじゃないか!~」の最終日昼夜公演が行われ、夜のアンコールで発表された。

 日本武道館の4日間6公演を、48グループ全体でクリアした今、かつてない大規模なステージが、新たに用意された。7月20日の福岡を皮切りに、札幌、大阪、名古屋、東京と約1カ月で計5カ所11公演の5大ドームツアーだ。猪瀬直樹東京都知事が、VTRに登場して、まずは東京ドーム開催を伝え、続いて「開催を目指している東京五輪の5つの輪のようにつながっていかなきゃいけません。日本5大ドームを開催してください」と発表した。約1万人のファンも大興奮の中、AKB48グループ総監督の高橋みなみ(22)は「ヤバイなぁ~。めちゃめちゃうれしいです」と涙した。

 階段を一段ずつ上がってきた成果だ。一昨年の夏に西武ドームを、昨年夏には、AKB発足当時からの最終目標だった東京ドームコンサートを実現させた。その後、高橋は「東京ドームの夢を成し遂げた今後はAKBの第2章に入ります」と宣言。次なる目標を明確に設定しないまま、約8カ月間、ここまで走ってきた。「正直、目標のないまま走り続けることは難しかった。でも、この武道館で4グループが力を合わせることができた今だからこそ、やらせていただきたいです」と気勢を上げた。

 新たな目標が定まった。一足先の6月8日には、第5回AKB48選抜総選挙を兼ねたフェスティバルイベントを、7万人収容の横浜・日産スタジアムで開催する。この夏は、国民的アイドルグループの代名詞にふさわしいドームツアーで、日本列島を制覇する。【瀬津真也】