乃木坂46生駒里奈(18)が、AKB48劇場デビューを果たした。28日、東京・秋葉原の同所で行われたAKB48新チームBの初日公演に出演。渡辺麻友(20)とのデュエット曲などパフォーマンスを次々と披露し、劇場を埋めたファン250人から歓声を浴びた。

 ういういしさ全開だった。公演序盤のあいさつだ。

 「あっはい!

 乃木坂46から交換留学生としてやってきました、AKB48チームB生駒里奈です!」

 体を90度に曲げてお辞儀すると「生駒ちゃ~ん!」などと歓声を浴びた。

 「あの~。あっ、あっ。はい、あっ…」

 声援は鳴りやまず、何度もつっかえた。大歓迎を受け、右手で口を押さえ泣きそうになった。キャプテン倉持明日香(24)に頭をなでられ、うなずいた。

 「AKB48での私もたくさん知ってもらえるように、一生懸命全力でパフォーマンスします。よろしくお願いします!」

 両手を合わせ、何度もペコペコとお辞儀した。

 トーク中は挙動不審全開だったがライブでは一転、キレのあるパフォーマンスを披露。8曲目「てもでもの涙」では「大の仲良し」という渡辺麻友とデュエット。クールな表情で踊りきった。12曲目「キスして損しちゃった」では乃木坂46では着慣れないミニスカ制服で、元気にアイドルスマイルを振りまいた。

 劇場を持たない乃木坂46では、日本武道館など大会場でのライブはあったが、250人収容のアットホームな会場はこの日が初体験。「(ファンとの距離が)こんなに近いなんて。照れますね」と驚いていた。

 2月にAKB48兼任が決まって2カ月は、新しい経験の連続だ。「AKB48劇場は、いちファン、いち秋田県民としてテレビのニュースとかで見ていました。憧れの場所でした」。日本のアイドル界の中心とも言える秋葉原のステージで、新たな歴史が始まった。【横山慧】