宮崎駿監督最新作のアニメ映画「崖の上のポニョ」が19日、東京・日比谷の映画館をはじめ、全国で一斉に公開された。

 日比谷の映画館での上映開始は午前10時すぎ。宮崎監督の前作「ハウルの動く城」から約4年ぶりの新作とあって、事前に指定席を確保したファンらが客席を埋めた。

 「崖の上のポニョ」は、5歳の少年に助けられた魚の女の子が人間になりたいと願う物語。CGに頼らず、全編を手描きで製作したことが話題を呼んでいる。

 宮崎監督は上映終了後の舞台あいさつで、「もう1回鉛筆を取り戻そうということでこの映画を作った。どう受け入れられるかということが、自分たちの未来につながると思う。この作品が皆さんに喜んでいただけるとうれしい」と話した。