「崖の上のポニョ」のヒットでも、株価の急落で業績は下方修正―。

 宮崎駿監督のアニメ映画「崖の上のポニョ」のヒットで売上高を伸ばした東宝は21日、株価急落の影響で有価証券の評価損を計上したため、09年2月期連結決算の純利益予想を下方修正した。

 「崖の上のポニョ」の興行収入は今月13日まで149億円。東宝の邦画部門では「千と千尋の神隠し」、「ハウルの動く城」「踊る大捜査線2」に次ぎ歴代4位となるなど好調だが、株式市況の低迷に足を引っ張られた格好だ。

 09年2月期の連結決算は、中間期に有価証券の評価損約60億円などを計上、純利益を従来予想の77億円から67億円に引き下げた。増益予想から一転減益になる見通しだ。

 売上高は、「崖の上のポニョ」のほか、「花より男子

 ファイナル」がヒットしたことなどを反映し、2000億円から2074億円に上方修正した。