「枕元のオスカー像に安心した」。第81回米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の滝田洋二郎監督と主演の本木雅弘が、授賞式から一夜明けた23日午後(日本時間24日午前)、米ロサンゼルスで記者会見し、あらためて喜びを語った。

 取材などであまり睡眠が取れず、落ち着いた食事の時間もないという滝田監督は「日本で大騒ぎになっていると聞いているが、受賞の映像も見ていないので、興奮においてけぼりになっている感じ」と心境を説明。「ただ、朝起きたら枕元にちゃんとオスカー像があったので安心した」とユーモアを交えて語った。

 本木は「晴れている空を見て、授賞式当日よりもまぶしい朝に感じた」と述べ、「役者として熟成して次のステージに進まないといけない時期。(受賞が)自分の扉を開く起爆剤になればと思う」と決意を語った。

 関係者によると、滝田監督も本木もしばらく海外に滞在する予定で、帰国日程は未定。共演者の広末涼子は23日にロサンゼルスを出発したという。

 一方、「つみきのいえ」で短編アニメ賞に輝いた加藤久仁生監督は同日、ロサンゼルスから帰国の途についた。25日に東京都内で記者会見を開く予定。