TBS系「news23」でメインキャスターを務めるフリーアナウンサー小川彩佳は9日夜の放送で、開幕が迫るFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会をめぐり、チケット代金や宿泊施設、交通手段などにかなりの価格高騰がみられることについて、「富裕層のための大会になってしまっている」と、懸念を示した。
番組では、現地で観戦する場合にかかるさまざまな関連費用が高騰している実態を紹介。ニューヨークで観戦する場合の各種金額として、ニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで行われる決勝戦のチケットの最高額が、日本円で約560万円にはねあがっていると伝えた。
小川とコンビを組む藤森祥平キャスターは「いろいろ調べたんですが、前回2022年のカタールでのワールドカップの時も大会史上最高額のチケットといわれていたが、決勝戦(のチケット)は高くても、だいたい25万円から30万円くらいだった。同じメインスタンドで。(今回は金額の)マル(桁)が一個違うし、さらに額が上がっちゃっている」と述べた。
ニューヨークで観戦する場合、ホテルの一泊代金が1部屋で10万円を超えていたり、会場を往復するバスや鉄道も大会期間中はかなりの割増料金になることが紹介されると、小川は「さすがに高すぎませんか?」と驚きを隠せず、藤森氏の指摘を踏まえて、「ちょっともう、富裕層のための大会のようになってしまっていますよね」と口にした。 これに藤森氏も「もう、見られないですよね。普段(バスや鉄道を)使っている人は、完全にとばっちりを受ける感じ」と応じた。
かつて特派員として米国駐在の経験がある藤森氏は「2022年、2023年あたりのニューヨークも、アメリカは歴史的な物価高で食料や家賃がいろいろ上がっていましたが、それがずっと続いていて、この大会自体がまた一段と上げてしまっている」としながら、「大会が、ますます手の届かないところにいってしまっている」と嘆いた。
これに対し、小川は「日本でも日韓ワールドカップが2002年にあって、当時の社会現象のような熱狂を、私も肌で覚えている。そこから子どもたちの夢も広がっていく」とした上で、「こうして、(一般の人の)手が届かなくなるというのは、ワールドカップが本来目指すものなんだろうか、と思ってしまいますね」と、疑問も口にした。
「それは完全に違うと思いますよね。大会自体は楽しみなんですけど」と応じた藤森氏に、小川は、「ね」と同意していた。



