不用になった仏壇や医療廃棄物を供養名目で許可なく集め、運搬したなどとして、宮城県警生活環境課と泉署は22日、廃棄物処理法違反の疑いで、葬祭会社「札幌納棺協会」(札幌市)と常務兼仙台支店長(43)ら4人を書類送検した。
同社は、米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」で主演した本木雅弘さんの技術指導で知られる。
送検容疑は2006年から昨年にかけ、仙台市長や宮城県石巻市長の許可を受けずに、葬祭業者や医療機関から仏壇の木くずや医療標本用のホルマリン廃液など約5・3トンを処理代金計約110万円で収集。同社の処分場などに運搬し、焼却処分するなどした疑い。
県警によると、供養名目で集めた仏壇などについて常務らは「多くは読経などをせずに処分した」と説明。県警は収集行為などが同法に抵触しない「宗教上の行事」に該当するかどうか慎重に捜査したが、処分方法などから「宗教行為ではなく、営利目的であることは明らか」と判断した。
医療標本は火葬施設に運ぶなどしており、「供養目的ではないと言い切れない」などと立件は見送った。
併せて県警は、医療廃棄物の処理を同社に委託したとして、同法違反容疑で、仙台徳洲会病院の職員(41)と同病院を運営する医療法人「徳洲会」(大阪市)、仙台市の別の病院職員(59)を書類送検した。
仙台市が昨年4月、同法違反容疑で札幌納棺協会を県警に告発した。
札幌納棺協会は「検察庁の今後の判断を待ちたい」としている。(共同)




