【カンヌ(フランス)17日=小林千穂】北野武監督(ビートたけし=63)の新作で、第63回カンヌ映画祭コンペティション部門に選出された「アウトレイジ」(6月12日公開)が、公式上映された。激しい暴力シーンのある作品だが、席を立つ観客はほとんどおらず、終了後には3分以上のスタンディングオベーションがあった。同監督は「見事に客をKOした。半分以上(席を)立つかなと思ったけど、しびれて立てなかったんじゃないかな。よくぞカンヌが、この映画をコンペに呼んでくれた。感謝感激」と喜んだ。最高賞パルムドールをはじめ各賞は、現地時間23日の授賞式で発表される。