人気コミックの実写映画化「デトロイト・メタル・シティ」(李闘士男監督、今夏公開)に主演する松山ケンイチ(23)の変わり果てた?

 姿が初公開された。主人公はポップミュージシャンを目指して上京しながら、デスメタルバンドのギターボーカルを務めることになった若者。不本意のまま、デビュー曲は大ヒット。あこがれの女性にも事情を明かせないまま、やむなくカリスマ的人気スター「ヨハネ・クラウザー2世」を演じ続けていく。

 すでに始まった撮影で松山は、原作コミックを再現した姿でカメラ前に立つ。長い金髪、白塗りにした顔の目、鼻、口、ほおには黒い模様をデザイン。おでこには「殺」の文字がくっきり。一目見ても一体だれなのかまったく分からない。

 ヒットシリーズ映画「デスノート」で、個性的な外見とクセの強い性格の名探偵エルを熱演。原作コミックの強烈な印象を生かした役作りが絶賛され、その変身ぶりから「カメレオン俳優」ともいわれるようになった。今回は「死」「地獄」など過激なメッセージを歌うデスメタルミュージシャン。自分の姿を見た松山は「すべてのものを破壊しようかなと思えるようになりました」と笑わせた。その一方で「この姿で監督やスタッフの方々にきちんとあいさつしたほうがいいのか悩みました」と、あまりに自分とかけ離れた姿に戸惑いを隠せないでいる。