福山雅治(39)が1日、故郷の長崎市で、主演映画「容疑者Xの献身」(西谷弘監督、4日公開)のキャンペーンを行った。共演の柴咲コウ(27)とともに1日で9回も舞台あいさつをした。福山は「18歳で長崎を出て、21年後に主演映画を持って帰って来られるとは思っていませんでした。感慨無量です」。

 「帰って来ました!」の言葉に、観客は大喜び。この日、市内にシネコンのTOHOシネマズ長崎がオープン、9つある劇場すべてで「容疑者-」を1回ずつ上映し、すべての回で福山と柴咲が登壇した。チケット総数1712枚のところ、5万6000の応募があった。

 9回のあいさつはすべて約15分をかけ、撮影の裏話、家族、プロデュースした主題歌「最愛」の話など、方言を交えながら行った。「20年前『ほんの5g』という映画に出た時、母ちゃんに『どやった?』と聞いたら『私以外、3人しか(観客が)おらんやった』と言われたので、長崎で映画をやるのは少し怖かった」とも明かし、満席の劇場を見て感慨を深めた。

 長崎名物のカステラを補給しながら、あいさつを終えた福山は「走ったわけでもないのに、喜びと興奮で酸欠気味になりました。良かったばい」と喜んだ。