乃木坂46清宮レイ(20)が、舞台「鴨川ホルモー、ワンスモア」(24年4月12日初日、東京・サンシャイン劇場ほか)に出演する。チャームポイントの笑顔を封印し、新境地に挑戦。20歳を超え、心身共に成長の時を迎えている。【玉利朱音】

周囲を明るくしてくれるニコッとかわいらしい笑顔が魅力的な乃木坂46清宮レイ(撮影・垰建太)
周囲を明るくしてくれるニコッとかわいらしい笑顔が魅力的な乃木坂46清宮レイ(撮影・垰建太)

有観客の舞台出演は「3年B組皆川先生~2・5時幻目~」(21年)に続いて本作が2度目。「作っていく作業がすごく楽しいし、ライブとかとはまた違う興奮があるなと思いハマりました。見るのも好きなんです」と目を輝かせた。「お芝居を本業としているみなさんに劣らないよう努力しなきゃと思います。稽古や本番までまだ時間があるので、準備を欠かさず自分がちゃんと満足いくようにやりたい」と意気込んだ。

本格的な演技は、映画「死神遣いの事件帖-月花奇譚-」(柴崎貴之監督、22年公開)出演以来だといい「やっとだ! っていう気持ち」と満面の笑みを浮かべた。「いくつかオーディションを受けたりしてたんですけどなかなかうまくいかず…。ただ、ずっとマネジャーさんとかに(お芝居)やりたいって言い続けていて、稽古を付けてもらったりワークショップをしてもらったりしていたんです」と明かした。

演じる楠木ふみは、無口で無愛想な京大1回生。おかっぱヘアでメガネをかけたビジュアルも印象的で「髪の毛ボブにしてよかった~と思いました。本番に向けて今ちょっと伸ばしてます。メガネも8種類くらい試しました」。自身は明るく朗らかな性格で知られており「無口なキャラクターはあまり演じてきたことがなかったかも!」と新境地に期待が高まる。

笑顔が魅力的な乃木坂46清宮レイ(撮影・垰建太)
笑顔が魅力的な乃木坂46清宮レイ(撮影・垰建太)

大学生役も初めてだといい「まさか京大生になれるなんて…」とにっこり。今秋には1人で京大に「下見」に行ったといい「構内に入れてくださって、どんな人がいるんだろうと見ていたんです。YouTubeを撮っていたり、自転車持ちながら3人で爆走してる方々がいたり…。楽しそうだなと思いました」。タイトルにもある“鴨川”沿いなど、京都の町を散策し「(脚本・演出の)上田誠さんからおすすめのカフェを教えていただいて、そこで唐揚げを食べました。すごくおなかがすいていて、甘いものの気分じゃなかったんです(笑い)」と思い出を語った。

グループ加入時は中学3年生の15歳だったが、今年8月には20歳の誕生日を迎えた。「全然あっという間じゃなかった」と笑いつつ、来年1月の成人の日を前に「理想の大人像」について語る場面も。「特に(グループOGの樋口)日奈さん。ドシッと構えていつでも受け入れてくれて、心が温かい。あんな大人になりたいと出会った時から思っています」と話した。

昨年2月には後輩の5期生も加入し、意識にも変化が生まれたという。「20歳になってようやく少し余裕が出てきたのもあるし、ちゃんと周りを見るようになった。後輩ができたのも大きかったかも」と話し、「後輩には何も気にせず、ただ居心地良くいてほしい。だからなめられたいです!(笑い)」と呼びかけた。

心身共に成長を遂げた2023年。来年はさらに大人の階段を上るつもりだ。

◆清宮(せいみや)レイ 2003年(平15)8月1日生まれ、埼玉県出身。18年11月、乃木坂46に4期生として加入。TOKYO FM「ベルク presents 乃木坂46の乃木坂に相談だ!」(金曜午後8時30分)パーソナリティー。164センチ。血液型O。