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碁 キ ゲ ン碁キゲンいかが?秋乃です

赤く染めた髪が私を硬く結んでしまった

対局者に指導する石井邦生9段とその横に私(ミニ碁収録から)
対局者に指導する石井邦生9段とその横に私(ミニ碁収録から)

 <プロ初仕事がテレビ出演> 今回は今までにやってしまった失敗談のほんのさわりをお話ししますね。

 19歳で入段が決まった直後、当時、大阪の読売テレビで放送されていた囲碁番組「ミニ碁一番勝負」のアシスタントの依頼が舞い込みました。対局よりも何よりも、プロになって最初の仕事がテレビだなんて今から振り返るとすごい話ですよね。

 実はその頃、プロ試験合格が決まったということもあって、髪の毛を赤く染めていたんです。プロになれた開放感から、ちょっと浮ついていたようです。

 そんな私が「ミニ碁」の初収録を迎えた日――。当日になり、この髪の色はまずいな~、と急に慌てることに。染めに行くこともせず、私が選んだ行動は、黒スプレーで隠してしまえ! ショートカットということもあって、頭いっぱいにフリフリシュシュ。これで完全に黒髪~♪。

 ところが、テレビ局に着くなり、プロデューサーのFさんから「その髪の毛はまずいな~。メークさんに直してもらいなさい」とお叱り気味のひと言。

 黒色はクリアしたけれど、強力スプレーの威力で髪の毛はバッリバリの硬直状態だったのです。泣く泣く、メークさんに助けを求めるも、「手遅れです。こんなになってしまってからでは…」と突き放される始末。(グググッ、まいっちゃったな、もう)。結局そのまま“硬直出演”となりました。

 そのうえ本番になると、極度の緊張から自分を見失ってしまい、声は出ないは顔は引きつるはで、まさに全身硬直ガッチガチ状態でした。

 あ~これですべてが終わった~(T_T;)と覚悟したのですが、「ハーイ秋乃ちゃ~んお疲れさまでした~」。Fさんからはお咎めの言葉もなく、その優しい人柄に心底救われました。

 しかし、さすがの私もこの時ばかりは猛省しました。それ以来、髪の毛は赤く染めていません。

[2014年4月15日10時10分]

韓国の曺薫鉉(チョ・フンヒョン)9段(中央)を迎えての収録。特別対局の出演者全員で、私は後列左から2人目
韓国の曺薫鉉(チョ・フンヒョン)9段(中央)を迎えての収録。特別対局の出演者全員で、私は後列左から2人目








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