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ルネ・フレミングが当代随一のソプラノ披露


鮮やかな衣装のルネ・フレミング
鮮やかな衣装のルネ・フレミング

 米国を代表する女性オペラ歌手のルネ・フレミングが、当代随一のソプラノを披露した。ルネは18日に東京・新国立劇場オペラパレスで開かれた東京国際コンサート(世界芸術文化振興協会主催、文化庁、外務省、東京都、米国大使館後援)で、11曲を歌い観衆を魅了した。

 一般の人にオペラを知ってもらうのが目的のイベントで、主催者の半田晴久会長とニュージーランド出身のオペラ歌手、コナル・コードが脇役歌手として登場、ルネをもり立てた。

グラミー賞4回受賞

アンコールで、ドン・ジョバンニの「奥様お手をどうぞ」をデュエットしたルネ・フレミング(右)と半田晴久氏
アンコールで、ドン・ジョバンニの「奥様お手をどうぞ」をデュエットしたルネ・フレミング(右)と半田晴久氏

 スポットライトの中に歌姫が浮かび上がる。銀色のロングドレスに白いストール。今が旬の、世界の頂点に立つプリマドンナらしく優雅な雰囲気が漂う。日本へは8年ぶりのお目見えだった。オープニング曲は「私の感謝をお受け下さい」(モーツァルト・コンサートアリア)。想像を絶する高音が館内に響き渡る。会場のオペラパレスは最高の音響施設を備えており、その素晴らしい歌声をさらに増幅させて観客を酔わせる。指揮者はルネが指名したロベルト・アバド氏(イタリア)、演奏は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が担当。夢のような時間が続く。

 “メトロポリタン歌劇場の華”といわれるルネはグラミー賞を4回受賞。オバマ米大統領就任記念コンサート(09年)、英エリザベス女王即位60周年を祝うコンサート(12年)、スーパーボウル(14年)での国歌独唱など、国家的行事でもその歌唱力を披露している。特にルネが歌うリヒャルト・シュトラウスの曲は評判が高く、この日も「セレナーデ」をはじめ4曲を熱唱した。笑顔を浮かべたり、胸に手を当てたり、高い声を目いっぱい続けるなど、その表現に聴き入ってしまう。

5度カーテンコール

笑顔を見せる半田氏(右)とコナル・コード
笑顔を見せる半田氏(右)とコナル・コード

 約1時間、一気に11曲を歌い終えるとルネ、半田氏、コナルのコラボで日本歌曲「ふるさと」を日本語で三重唱。半田氏の美声と、コナルとルネの美しいハーモニーが響き渡り、この日最高の盛り上がりをみせた。最後はルネが12歳の時から歌う思い出の曲「踊り明かそう」(マイ・フェア・レディから)を感慨深げに歌ってフィナーレ。拍手が鳴りやまず5度のカーテンコールが繰り返された。

 オペラ歌手(バリトン)で、オールラウンドのアーティスト、さらに実業家の半田氏は「東京を世界一の文化とスポーツ都市にしたいというのが協会の基本テーマです。今回は当代随一といわれるソプラノ歌手の、円熟した歌唱芸術を日本全国、そして都民の皆さんに聞いていただく機会を提供したいというのが趣旨でした。皆さんに喜んでいただけてよかった」と話した。

指揮を務めたロベルト・アバド氏
指揮を務めたロベルト・アバド氏

 半田氏は自らを脇役歌手と称し、第1部ではコナルと交互に計10曲を歌った。こちらは寸劇あり、大きなアクションあり、「帰れソレントへ」や「ダニーボーイ」など、おなじみの曲も交えて楽しいひとときを過ごした。歌唱はどれも一流だった。会場には1800人を無料招待した。同協会は「次世代にこの伝統芸術を継承してもらうのが目的」で、無料で能楽に触れ合う機会を提供している東京大薪能も、昨年で15回を迎えた。

 芸術の薫り高い街・東京を目指し続けられている2つの芸術イベント。半田氏は「音楽教育やジャンルを超えた音楽振興、チャリティーで協力していく予定」と、今後もルネとの良好な関係を維持しながら、芸術面での東京の発展に尽力したい考えを語っていた。


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