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岡田准一エベレスト挑戦 来月ネパールへ

 V6岡田准一(34)が標高6000メートルの映画撮影に挑戦する。主演作「エヴェレスト 神々の山嶺」(来年公開)で、3月にネパールでクランクインする。夢枕獏氏の小説が原作。「永遠の0」「蜩ノ記」と好演が続く岡田が、持ち前の身体能力を全開にする新たな挑戦となる。

 映画は90年前にエベレスト登頂に挑戦し、行方不明になった英登山家ジョージ・マロリーの謎に2人の男が迫る物語。極地撮影では「南極物語」(83年)や「植村直己物語」(86年)が知られるが、酸素が平地のほぼ半分となる標高6000メートル地点での劇映画の撮影は前例がない。井上文雄プロデューサー(56)は「CGでは表現できないライブ感を映し出したい」という。

 日々肉体のトレーニングを続け、格闘技や武術に熟達し、登山も趣味という岡田はすでに、高地撮影に向け仕事の合間を縫って岩登りなどの訓練を始めている。今後、低酸素室でのトレーニングも行う。「原作は大好きな作品で、実際のエベレストでも撮影できるということを、今から楽しみにしています」という。「天地明察」以来の付き合いという井上氏には「どんどん追い込んでくださいね。(高地でも)ほっといてもらってけっこうです」と頼もしく語っている。

 現地ロケには山岳協会副会長の八木原国明氏らプロも同行。120人に及ぶスタッフが標高5000メートル地点に撮影用のベースキャンプを築く。

 共演の阿部寛(50)と尾野真千子(33)も登山訓練を始めている。阿部は「できる限りリアルを追求するこの作品に参加できてうれしい」。尾野は「あの山に登る意味がある作品にしたいです。エベレストで迷惑かけないよう、日本でのトレーニング、頑張ります」。2人とも出演を即決しただけに前向きだ。

 出演者への億単位の保険なども含め、総製作費は15億円。メガホンは平山秀幸監督。撮影は今年夏頃に終了し、来年公開の予定だ。

 ◆エベレスト 標高8850メートル。ヒマラヤ山脈にある世界最高峰。チベット語でチョモランマ、ネパール語でサガルマータ。1953年(昭28)にニュージーランド出身の登山家エドモンド・ヒラリーによって初登頂がなされた。南嶺のサガルマータ国立公園はユネスコの世界遺産に登録されており、登山家の野口健らによる清掃登山も行われている。

 [2015年2月19日7時1分 紙面から]









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