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「マッサン」エリー抜てきブロードウェー

玉山鉄二(左)と抱き合うシャーロット・ケイト・フォックス(撮影・田崎高広)
玉山鉄二(左)と抱き合うシャーロット・ケイト・フォックス(撮影・田崎高広)

 NHK連続テレビ小説「マッサン」のヒロインを演じる米国人女優シャーロット・ケイト・フォックス(29)が10月にニューヨーク・ブロードウェーでミュージカル「シカゴ」に主演することが19日、分かった。「マッサン」での演技が評価されての抜てきで、12月には日本公演を行う。「マッサン」はこの日、同大阪放送局で、スタジオ収録のクランクアップを迎えた。

 まさにシンデレラストーリーだ。シャーロットも「日本に来て『マッサン』に出演しなければ、今回の起用はなかったはずで、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と素直に喜んだ。

 米ノーザンイリノイ大で演劇の修士課程を修了し、独立系映画に出演したが、米国では無名だった。昨年1月に初来日し、「マッサン」オーディションに合格。3月に朝ドラ初の外国人ヒロインとしてエリー役決定が発表され、一変した。

 放送前の7月に「シカゴ」日本公演の制作をするTBSなどがシャーロットに「シカゴ」オーディションを打診。9月に歌とダンス、演技のビデオを撮影、米国側に送付した。プロデューサーのバリー・ワイズラー氏は「せりふとまなざしがチャーミング」と好感触を持ち、11月に演出スタッフが来日。「マッサン」収録の合間にオーディションを行い、最終的に「マッサン」の映像を見たバリー氏が「彼女の演技と、共演者との調和が伝わった。主役を任せられる」と、主人公のロキシー役に決めた。

 シャーロットは、2011年にニューヨークの小劇場の短期公演で「シカゴ」に主演したが、今回は19年間もロングランするアンバサダー劇場のひのき舞台。「日本語でせりふを話す『マッサン』の後でも怖いことがあるかと聞かれ、ブロードウェーの舞台で歌い、踊ることと答えたんですが、まさに現実になるなんて」と驚きを隠さない。

 9月に米国で稽古を始め、10月26日から11月8日までブロードウェー公演に主演し、12月に米国カンパニーを率いて日本公演を行う。「マッサン」後も日本での活動を熱望したシャーロットは「第2の故郷、日本で『シカゴ』に出演できることは大きな喜びです」と話している。

 ◆「シカゴ」 1920年代のシカゴを舞台に、愛人を殺害し投獄されたロキシー、マスコミの注目を集める女囚ヴェルマ、彼女たちをあやつる弁護士ビリーの3人を主人公にした作品。「ラズル・ダズル」などの名曲、フォッシースタイルと呼ばれるセクシーなダンスで人気を集め、96年からブロードウェー史上2位のロングラン記録を持つ。12年には、米倉涼子もロキシー役でブロードウェー・デビューした。

 [2015年2月20日7時27分 紙面から]









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