映画「ソロモンの偽証 前篇・事件」(3月7日公開、成島出監督)の完成披露試写会が23日、東京国際フォーラムで行われた。

 累計250万部を超える宮部みゆき氏原作の大ヒット小説の映画化で、2部作の前編。中学校で転落死した男子生徒の死の真実をめぐり、校内裁判が開かれるサスペンスで、33人の生徒役は1万人の候補者からオーディションで選ばれた。

 主演の藤野涼子(15)は、タイトルにかけて過去の「偽証」について問われた。「母が大事にしていたコップを壊してしまった。一人っ子で、他に罪をなすり付ける人がいないので、父になすり付けてしまった。今も隠しているので、帰ってからが怖いです」。隠していた「罪」を初告白し、5000人が駆け付けた場内をざわつかせた。

 雪が降り積もる死体発見シーンなど、撮影は昨年夏に行われた。佐々木蔵之介(47)は「すごく暑かったんです。雪も綿です。これ言っちゃっていいのかな」。成島監督の顔色をうかがいながらも、「暑い中、こたつを付けて、ちゃんちゃんこを着て、『ああ寒い』というシーンをやらなきゃいけなかった」と明かしていた。

 ほか板垣瑞生(14)E-girls石井杏奈(16)清水尋也(15)富田望生(14)前田航基(16)望月歩(14)夏川結衣(46)黒木華(24)田畑智子(34)塚地武雅(43)松重豊(52)小日向文世(61)尾野真千子(33)が登壇した。