樹木希林(72)主演映画「あん」(河瀬直美監督、6月公開)に、孫の内田伽羅(きゃら=15)が出演していることが17日、分かった。

 内田は本木雅弘と樹木の娘、也哉子夫妻の長女。樹木とは11年の映画「奇跡」に続き2度目の共演。演技で絡むのは初めてになる。

 内田は12歳で渡英し、現地の中学校で寮生活を送っている。両親からは「役者としてと気負わずに豊かな人生経験になるといいね」と送り出されたという。

 劇中では、樹木が演じるハンセン病を患った女性が働くどら焼き屋に通う中学生を演じる。終盤まで出続ける重要な役で、河瀬監督からは作家志望の中学生を演じるにあたり、小説を手渡された。「英語中心の学校生活をしてきたため、難しい本もありましたが、日本語力の助けにもなりました。初めて袖を通したセーラー服が新鮮」。中学でハープを学んでおり、将来は女優業に限定せず、才能を広げていくという。