覚せい剤使用などで執行猶予付きの有罪判決が確定した歌手ASKA(57)が19日、東京地裁で麻薬取締法違反の罪などに問われた暴力団幹部の安成貴彦被告(47)の公判に証人として出廷した。昨年9月に有罪判決を言い渡されて以来、公の場に姿を見せたのは初めて。証言台の周りにはついたてが設けられ、傍聴席から証言の様子は見えなかったが、被告の代理人らによると、紺色のスーツにネクタイを締めた黒縁眼鏡姿。頬はややこけて、腰回りはふっくらしていたという。

 検察側は安成被告がASKAに薬物を譲り渡したと主張。検察側の尋問に対し、入手方法や「あぶり」と呼ばれる手法で1日3回吸引していたことなどを証言した。自身の公判ではかすれ声だったが、この日はマイク越しながら張りがあり、落ち着いた口調だった。