V6井ノ原快彦(38)が、テレビ東京系バラエティー「出没!アド街ック天国」(土曜午後9時)の新司会者に起用されることが22日、分かった。約20年、1000回で降板した愛川欽也(80)に代わり、来月4日放送分から登場する。NHK情報番組「あさイチ」(月~金曜午前8時15分)に加え、テレビ東京看板番組の顔にもなる。

 2代目MCは、愛川より42歳も若い井ノ原だった。林祐輔プロデューサーは、端的に起用理由を説明した。「ズバリ、若返りです。井ノ原さんはこの先ずっと番組を務められる若い方で、老若男女問わず幅広く人気がある方。司会者としての人気も経験も実力も申し分ない」。

 井ノ原は「アド街」を「いちファンとして見ていた番組」と表現し、「話が来るなんて、すごいことですよね。やらせていただけるのでしたら、そんなうれしいことはない。とにかく気合が入っています」と言った。愛川から引き継ぐことにも言及し、「80歳まで20年間司会って偉大な記録ですよね。自分の力で何ができるのか、模索しながらやりたいと思います」と宣言した。

 井ノ原は2010年3月からNHK「あさイチ」の司会を務めている。同局の有働由美子アナとの自然体の司会進行が評判を呼び、コンスタントに10%以上の高視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。同時間帯の民放情報番組をしのぐ人気番組にした実績がある。テレビ東京側も、看板番組の司会者選定にあたり、「全国区の知名度」「安定した司会ぶり」を重視していたとみられ、井ノ原はまさにうってつけ。林プロデューサーも「井ノ原さんにはぜひ、司会者として、20年後の2000回を目指してほしい」と愛川に続く「20年政権」を期待している。

 井ノ原は18日、新司会者として初収録に臨んでおり、「楽しかったです。周りの皆さんが温かく迎えてくださったので、あっという間に終わっちゃいましたね」と手応えを口にした。