元RCサクセションのギタリストでロックシンガー・ソングライターの仲井戸麗市(64)が、デビュー45年目にして初のテレビ冠番組を持つことが29日、分かった。来月5日からBSジャパンでスタートする音楽バラエティー番組「オン・ザ・ロック!」(日曜午後11時)で司会を務める。初回放送収録にはゲストとして俳優三浦友和(63)を迎えた。

 テレビ初司会とは思えないテンポの良い進行で、45年来の知人でもある三浦から、秘話を次々に引き出した。三浦の人生を変えた音楽としてザ・ビートルズについて話を広げる。昭和20年代後半生まれの2人は、初めて買ったレコードが、ともにビートルズの「抱きしめたい」だった偶然に驚いた。45年前、2人を引き合わせた互いの親友忌野清志郎さん(享年58)についての思い出も語り合った。

 トーク番組にほとんど出演しない三浦も、旧友には自然と心が開いたようだ。「妻(山口百恵)と付き合ってた当時、互いの好きな音楽を紹介し合った。妻も宇崎竜童夫妻との出会いから歌謡曲以上のものに挑戦していた」と貴重な話も吐露した。長男で歌手の三浦祐太朗(30)や次男で俳優の三浦貴大(29)への思いも明かした。

 仲井戸は初回収録後、「知られざる話も多くて興味深かったね。ロック関連の番組は見る側として好きだったから、ずっと苦手だったテレビだけれど、思い切ってやってみることにした」。貴重な洋楽映像なども紹介する予定。今後も俳優や文化人をゲストに迎え、最近では珍しくなった洋楽を掘り下げるコアな番組になりそうだ。【瀬津真也】