アニメ映画監督の高畑勲さんにフランス政府から芸術文化勲章オフィシエが贈られ、東京都港区のフランス大使公邸で7日、叙勲式が行われた。高畑さんは「フランスは自分にとって特別な国ですので本当にうれしいです」と喜びを語った。

 高畑さんの監督作「火垂るの墓」「かぐや姫の物語」などがフランスでも支持されているほか、詩人ジャック・プレベールの「ことばたち」を日本で初めて完訳した業績も評価された。

 高畑さんは「フランスの地方の映画祭に何回も行き、日本の絵巻物についての講演もしています。(文化を)一番分かってもらえる国だと思います」と語った。ティエリー・ダナ駐日大使は「高畑さんの作品は重いテーマを扱っていても優しい語り口で、すがすがしい気持ちにさせてくれる。伝説的な人物です」と賛辞を贈った。