GLAYが5月31日、10年ぶりの東京ドームコンサートを開催し、「恩師」でもあるX JAPAN、YOSHIKIとライブ初共演した。

 アンコール1曲目、ステージ上に照明が当てられると、グランドピアノで「Forever Love」の一節を弾くYOSHIKIの姿が浮かび上がった。GLAYのメンバーも登場し、YOSHIKIがプロデュースしたデビュー曲「RAIN」をセッション。曲の途中でTERUは「幸せだなあ」とつぶやいた。

 歌唱後、TAKUROは「20年以上前、薄暗いライブハウスの地下で、何者でもない、人気もない、うずくまっていたGLAYを、こんなに人に祝福されるまで成長させてくれたYOSHIKIさんに、何てお礼を言ったらいいか分からない。抱き締めさせてください!」と涙声であいさつし、YOSHIKIと抱擁。TERUも「あ、俺も! YOSHIKIさん、次、俺!」と言って抱き締め、JIRO、HISASHIも続いた。

 YOSHIKIは「20年前、幸運にも出会うことができて、デビューのきっかけを作ったのは僕かもしれないけど、20年間GLAYを支え続けたのは、GLAYのスタッフであり、ここにいるファンのみなさんだと思います」とあいさつし、大歓声を浴びた。

 また、「僕もX JAPANでバンドをやっているんですけど、GLAYを見ていると、本当に仲良く、20年やってきているなと。僕らにとっては後輩にあたるんですけど、先輩みたいな感じがする。うちらのバンドもGLAYを見習っていきたい。うちのバンドは、問題がいっぱい起こるので…」と告白。GLAYのメンバーからは「それって、起こしているんじゃないですか!」「絶対、勝手には起こらないですよ」と突っ込まれ、爆笑を誘っていた。

 さらに、「東京ドームって、X JAPANのホームでもあるんです。X JAPANの20回目の東京ドームは、GLAYに出てもらおうかな」と提案。TERUは「やった~!」と大喜び。最後は、会場全員で「エックス!」と叫び、両腕をクロスさせて3回ジャンプ。X JAPANのライブではおなじみのパフォーマンスで締めくくり、「YOSHIKI」コールに包まれた。

 この日は、2005年3月以来、10年ぶりの東京ドームコンサート。冒頭でTERUは「10年間待ってくれててありがとう! 今日は最高の夢見させてやるぞ~い!」と絶叫した。アンコールの最後には、「10年前の約束は今日、果たせました。そして今日、新たにまた、夢が、誕生しました。次は、X(JAPAN)とドームだ~! 忘れんじゃねえぞ! 俺たちは絶対諦めずに、この夢をかなえたいと思いますっ!」と宣言。大歓声の中、幕を閉じた。