体調不良のため活動休止し、5月20日に活動再開したミュージシャン後藤まりこが、今後はアイドルや他アーティストへの楽曲提供を中心に活動していくことを明かした。

 今年2月に体調不良のためライブ出演を相次いでキャンセルし、同13日に音楽活動休止を発表した後藤。5月20日に公式サイトで活動再開を発表し、自身のツイッターでは入院していたことを明かした。

 「糞みたいにギター弾きまくりたい機材売ったお金で入院費払うインマイライフギターいっこしかないお」と元気な様子を伝えつつも、「絶賛、歌えなくなったよ!」とミュージシャンとして表舞台に立つことはまだ難しいらしく、「仕事ください(顔出しNGだお)」と、裏方仕事を欲していた。

 そして7日に「後藤に曲書いてほしい!っていう人(とくにアイドルちゃん)お仕事まってます。 楽しい事やりましょー」と呼びかけた。

 「バンドの頃から自分で歌う事に別に固執してなくって(他に歌う人がいなかったから歌ってた、いつの間にかそれが自分の表現の一部になっていた、僕の歌が好きって言ってくれてる人ありがとう、でも本職ではないと今でも思っています)ずっと他に誰か歌ってくれないかなって思っていました」と、裏方への思いを明かした後藤。ミュージシャンとして表舞台に立っていた当時を振り返り、「自分の顔や体にコンプレックスがある 特に後藤まりことして活動していた頃はアイドルちゃん達と共演する事が多くって『なんで僕がここにおるんやろう、場違いすぎる(なるべく鏡を見ないようにしてました、笑って誤摩化してました)』 比べられるのが怖かった」と、常に劣等感にさいなまれていたことを明かした。

 楽曲提供したいというアイドルについては「今、アイドルは沢山いる。これからも増え続けて行くと思うし、淘汰(とうた)されて行くとも思う。でも、アイドルになりたい子達もなんらかのコンプレックスを持ってるんじゃないかなって思い始めました。アイドル文化がエスカレートしてきて、ただ、かわいいだけじゃ物足りなくなってきてる」と持論を展開。コンプレックスを持つアイドルに自身を重ね合わせた後藤は、「コンプレックスはね、夢の裏返しだからね、克服しようってがんばったらがんばったぶんだけキラキラするんだよ。いろんな物に立ち向かうその姿勢が人の心を動かすのです」と、そんなアイドルたちに呼びかけるようにつづった。

 群雄割拠のアイドルを自分なりにプロデュースしたいという思いが強いのか、後藤は「とにかく、かなりいい曲書きますんで、お仕事の依頼待ってます」と呼びかけた。