テレビ朝日系の戦後70年ドラマスペシャル「妻と飛んだ特攻兵」(来月16日午後9時放送)で堀北真希(26)成宮寛貴(32)が乗る実物大の戦闘機が、総費用約3000万円で再現された。夫婦で特攻機に乗った実話を描く作品。収録に使用する九七式戦闘機を約200日かけて製作した。

 古い戦闘機のため、資料集めから難航した。図面が残っておらず、写真をトレースするなどした。制作側は「ほぼ完璧な再現機はこれだけ。収録終了後はどこかの博物館に引き取ってほしい」と自信を見せる。

 実在した夫婦の絆を丁寧に描くため、リアリティーにこだわった。飛び立つ場面は、車でけん引し、時速30キロまでスピードを上げ、振動を生かして収録した。実際の妻もドラマ同様、白いドレスで乗り込んだという。堀北は「私にはとてもできないこと。でも1分1秒でも一緒にいたい気持ちは分かります」と思いをはせた。