加山雄三(78)が25日、都内で、12年から出演しているテレビ朝日系「若大将のゆうゆう散歩」(月~金曜午前9時55分)を今年9月いっぱいで卒業することを発表した。

 渋谷のNHKホールで行われた「ファイナルホールコンサートツアー」の最終公演前の取材で明かした。現在加山は、自然エネルギーを利用して航行する災害救助船を設計しており、卒業の理由についても「80(歳)になるまでに、船を完成させたい」と話した。

 同局の散歩番組は、06年に故地井武男さんの「ちい散歩」が始まったが、地井さんの病気療養のため12年5月に終了、「-ゆうゆう散歩」が後継番組として始まった。加山は「地井(武男)くんが頑張ってきて、僕も3年ちょっとやりました。楽しかった。ためになった。船に役立つ出会いも6カ所くらいありました。出会いってそういうもの。感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。

 過酷な夏の散歩収録についても語った。

 「夏、やっぱりやばいよね。何度もひっくり返りそうになりました。ふらふらして熱中症の前兆だ、って。冷えた所に入って、外に出て暑い…その繰り返しで鼻水止まんなくなった。家帰ってくる時は、鼻にティッシュを詰めて、女房に『そりゃ風邪ひくわよ』って。年寄りは真夏歩いちゃだめだね」

 また、BS朝日では新しい音楽番組がスタートすることも明かした。「-ゆうゆう散歩」は週2~4回の収録スケジュールだが、新番組は月2回収録となり、時間的な余裕もできるという。

 コンサートツアーも最後になるが、加山は「音楽を辞めるわけではない。死ぬまで歌えるなら歌いたい。終わりは始まりの元」。