一連の暴行事件で知られるスーパーモデルのナオミ・キャンベル(45)が、09年のパパラッチに対する暴行罪で、シチリアの裁判所から有罪判決を受けたことが米国時間の先月31日、明らかになった。

 イタリアのメディアによると、裁判所はナオミに対し、執行猶予付で禁固6ヶ月の刑を言い渡したという。

 ナオミは09年8月、当時の恋人でロシア人ビリオネアのウラジミール・ドローニン氏と一緒に、シチリア諸島のリパリ島内を歩いていたところを、パパラッチに写真撮影された。激怒したナオミは、パパラッチの目をハンドバッグで殴りつけ、ケガを負わせたとされている。

 結局、ナオミは示談交渉し、パパラッチは訴えを取り下げた。しかし、イタリアのニュース報道機関ANSAによると、シチリアの検察は、事件に対する世間の関心の高さを理由に、ナオミに対する起訴を進めることを決めたという。ナオミの弁護士は、「私たちは今回の判決に対し、上訴します」と語ったが、それ以上のコメントは避けた。

 過去、ナオミが起こした暴行事件は数知れない。00年、アシスタントに対する暴行罪で起訴されたが、和解。05年には別のアシスタントをブラックベリーで殴ったとして、訴えられた。06年、メイドに対する暴行で逮捕となり、有罪判決を受けたほか、08年にはロンドンの空港で警官に暴力を振るった罪で有罪となり、200時間の地域奉仕活動を命じられた。(ニューヨーク=鹿目直子)