フジテレビ亀山千広社長の定例会見が27日、同局で行われた。

 52年続く昼ドラ枠(月~金曜午後1時25分)が来年3月で終了することについて、制作する東海テレビの正式発表前に認めてしまうハプニングがあった。

 「真珠夫人」「牡丹と薔薇」など愛憎ドラマのヒット作を多く生み出してきた伝統枠だが、今年4月から進めてきた編成のライブ化、生情報番組作りの一環で「ごきげんよう」とともに終了する。取材陣からの指摘で東海テレビの正式発表がまだであることを知り、大あせりで「僭越でした。申し訳ございません」と苦笑い。「それを含めて調整中ということ」「東海テレビに関してはノーコメント」と火消しにつとめた。

 同じく来年3月いっぱいで終了する昼番組「ごきげんよう」(月~金曜午後12時55分)については「いいフィナーレを迎えさせてあげたい」。前身番組を含めると、31年間にわたり小堺一機が司会を務めてきた長寿番組。やはり編成のライブ化の一環による終了として「ご理解いただいた」という。「『いいとも』と同じような長寿番組。労に報いるべく、いいフィナーレを迎えさせてあげられるよう盛り上げていきたい」と話した。

 今年最後の定例会見のため、1年の総括も行った。視聴率の低迷について「ずっと勝ってきて、豪腕で、テレビ界をリードしてきたが、豪腕が傲慢(ごうまん)に変わってきた。負けている時にできるのは構造改革と意識改革だけ。視聴者の気持ちに寄り添う番組作りを肝に銘じてやっていく」と話した。