バンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音(えのん=27)との不倫騒動からCM契約の解除が相次いでいるタレント、ベッキー(31)は23日、大阪市北区のカンテレ(関西テレビ)で、フジ系「にじいろジーン」(土曜午前8時30分)に生出演した。

 川谷とのLINEやりとりなど新たな報道が続き、CM契約をめぐって苦境が広がっているが、ベッキーは、前回生出演時と同じく、騒動に触れることはなかった。

 番組関係者によると、前回は早めに打ち合わせを始めたが、この日は「いつも通りの流れで、淡々とした表情で」打ち合わせを終え、そのまま放送に入ったという。

 放送終了後は、カンテレ前で待っていた報道陣を避けるように、他の出演者が使った出口とは違う場所から、タクシーで退出したとみられる。

 この日のベッキーは、タイトルにちなんだような多彩な配色のカットソーで番組に登場。普段と変わらぬ笑顔でゲストを紹介。同じ進行の山口智充と工藤夕貴の紀行VTRにつなげた。放送中の様子について、ある関係者は「普段通りでしたよ」と話した。

 ベッキーは騒動後、初の生出演だった今月9日、同番組放送前の打ち合わせで、出演者や制作のカンテレ(大阪市北区)番組スタッフらを前に「今回は私ごとでいろいろお騒がせしました。申し訳ないです」と謝罪。しかし、番組では騒動について発言することはなかった。

 先週16日は、毎年1月に予定している恒例の録画放送回で、この日が、騒動後2回目の生出演だった。

 制作のカンテレでは、前日22日に、福井澄郎社長が大阪市内のホテルで新春会見を開き、その席上で、ベッキーの降板は「検討していない」と明言。改編時期にあたる4月以降についても「もちろん、その(継続出演)方向で考えています」とし、番組リニューアルや、出演者の刷新も含めて「考えていない」と話しているが、依然として騒動は尾を引いている。

 ベッキーと川谷の不倫疑惑は、今月7日、週刊文春に報じられた。これに先立ちベッキーは6日夜、記者会見を開き、川谷とは「友達」と主張して釈明した。

 だが、21日発売の週刊文春には、釈明会見の前日に、ベッキーが川谷とやりとりした、関係継続を疑わせるようなLINEのやりとりが掲載されていた。