11日にガンで死去したデビッド・ボウイさん(享年69歳)が、総額1億ドル(約120億円)におよぶ遺産を妻のイマンさんと2人の子供たちに遺したことが、米国時間の29日にマンハッタン検認裁判所に提出されたボウイさんの遺言により明らかになった。

 ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙の報道によると、ボウイさんは2004年、ヨーロッパで心臓発作を起こし、6公演を中止した際に遺言状にサインしたという。1992年より連れ添っていたスーパーモデルの妻イマンさんが遺産の50%に加え、ニューヨークのアパートなどを含め世界中に所有する不動産のすべてを相続。夫妻の15歳の長女アレキサンドリアさんと、ボウイさんの最初の妻との息子で英映画監督のダンカン・ジョーンズさん(44)が、それぞれ遺産の25%ずつを相続するという。

 ボウイさんはさらに、長年のパーソナルアシスタントに200万ドル(約2億4000万円)、子供の乳母でもあった友人に100万ドル(約1億2000万円)を遺したという。

 ボウイさんは亡くなる前、世界一リッチなロックスターの一人として数えられていた。ロック歌手としてのキャリアを通じ、計1億4000万枚のレコードを売り上げたボウイさんだが、晩年に行った一連のコンサートでよりお金を稼いだともいわれている。(ニューヨーク=鹿目直子)