14年にゴーストライター騒動で話題となった佐村河内(さむらごうち)守氏(51)のドキュメンタリー映画「FAKE(フェイク)」が完成し、公開日が6月4日に決まったことが8日、分かった。一方、同氏のゴーストライターを18年務めた作曲家新垣隆氏(45)はこの日、都内で行われたアイドルグループ「青山☆聖ハチャメチャハイスクール」のライブにサプライズ出演。楽曲提供したことを発表するなど、売れっ子作曲家になっている。

 青山☆聖ハチャメチャハイスクールのライブのアンコールで、新垣氏はタキシード姿で登場した。ステージ上の台に乗り、自らが作曲した「メチャハイの天地創造」(今日9日発売)のメロディーに合わせてタクトを振ると、ファンからは大歓声を浴びた。アイドルソングの制作や、アイドルのプロデュースは初めて。「まさか自分がこのような機会をいただけるとは思いませんでした」と恐縮したが、「彼女たちの魅力を出せるような楽曲を追求しました。自信作です」。同曲のMV(ミュージック・ビデオ)にも出演している。

 騒動時、佐村河内氏からは名誉毀損(きそん)での訴訟も示唆されたが、「私自身のところには連絡はまったくありません」。「FAKE」に関しては「出ていません。私自身のところに直接来た出演依頼はないです」と明かした。

<売れっ子新垣氏 アラカルト>

 ▼バラエティー番組に引っ張りだこ 騒動以降、「バイキング」「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」「しくじり先生 俺みたいになるな!!」など多数に出演。

 ▼レコ大出演 14年末の「輝く!日本レコード大賞」で、作曲賞を受賞した鬼龍院翔率いるゴールデンボンバーとコラボレーション。「ローラの傷だらけ」パフォーマンス中にエレキギターを持って登場した。

 ▼著書発表 15年6月、自伝本「音楽という<真実>」を発売。生い立ちや、ゴーストライター騒動などについて率直につづっている。

 ▼指揮に挑戦 男性5人組コーラスグループ「レジェンド」に楽曲提供。先月28日に行われた公開レコーディングで指揮を初披露。

 ▼演歌の大物に楽曲提供 今月2日発売の坂本冬美のシングル「愛の詩」を作曲。