演歌歌手小金沢昇司(57)が30日、都内で新曲「春はもうすぐ」の発売記念イベントを行った。

 春の到来といえば桜! ということで、江戸前屋形船に乗り込んで隅田川を渡り、桜の名所である浅草に行き、花見客らに新曲を披露した。

 人生の苦労を共にしてきた女性に対し、男性が感謝の言葉をかける詞の世界観。「切なく悲しい感じの曲ですが、明るく歌うようにしています」と説明した。

 88年のデビュー以来、これまでにシングルとアルバムで約80曲を歌唱してきたという。「聞く人に届けるのは自分の役割ですが、曲をどう感じるかは十人十色でお客さんが判断すること。でも、今回の『春はもうすぐ』で、新しい小金沢昇司の歌ができました」と手応えを感じている。

 小金沢は歌手活動と平行して、さまざまなボランティア活動を行ってきた。国内では介護施設を慰問したり、海外でもカンボジアで井戸を掘り、タイの子どもたちに文具を贈ってきた。「ボランティア活動を今以上にやりやすくするために、4月からNPO法人『ジャパンドリーム』を立ち上げました」。ボランティア活動に本腰を入れていく決意を明かした。

 師匠の北島三郎に相談したら「お前の考えでどんどんやっていけ」と激励されたという。「よっしゃという気持ちです。これからも頑張ってやっていきます」。

 歌手という幹に大輪を咲かせるのはもちろんだが、4月からの小金沢はボランティア活動にも全力投球をしていく。