先月21日に急死した歌手プリンスさん(享年57)の一般追悼式が米国時間の6日、ロサンゼルス市内で行われ、スティービー・ワンダー、フェイス・エヴァンス、アロエ・ブラック、エリック・ベネーらが追悼演奏を行った。

 米フォックス・ニュースによると、プリンスさんの元妻マニュエラ・テストリーニさんと結婚したベネーはプリンスさんの代表曲の一つ「ラズベリー・ベレー」を演奏。エヴァンスが「アイ・フィール・フォー・ユー」、ブラックが「ダイアモンズ・アンド・パールズ」を演奏し、最後にワンダーが「パープル・レイン」を演奏し、式を締めくくった。

 ワンダーは会場に集まった大勢のファンに向かい、「プリンスは私たちに最高に素晴らしい人生、音楽、レガシーを与えてくれた。プリンスのスピリットで私たちにできる唯一のことは、お互いを心から愛し、一緒になること。口で言っているだけじゃなく、そうなるべきなんだ」と語った。会場となったロサンゼルス市庁舎前には大勢のファンが集まり、プリンスさんのヒット曲の数々を合唱していた。

 一方、ミネソタ州の警察は現在、プリンスさんの死因を捜査中だが、カリフォルニア州在住の医師父子を事情聴取したがっているという。

 プリンスさんのスタッフがプリンスさんが急死する前日、ハワード・コーンフェルド医師に電話。同医師は息子に薬を持たせ、ミネソタ州に向かわせたが、到着した際、プリンスさんはすでに死亡していた。警察は、医師父子とプリンスさんが長年にわたり、医療的な関係にあったかどうか知りたがっているという。(ニューヨーク=鹿目直子)